2020年9月29日火曜日

金語楼の子宝騒動 昭和24年


 斎藤寅次郎監督、新東宝、59分。

金語楼と浦部粂子の夫婦には非常に多くの子供がいる。戦時中の産めよ増やせよの国策に従って多く子供をなしたので、一ダースもいる。結婚した子には孫がいる。娘が本欲しさに万引きしたり、子供、孫たちには苦労をさせられる。

隣の家の親爺が花菱アチャコで、子供ばかり多い金語楼を馬鹿にしている。金語楼が長年勤めた銀行の守衛を辞めると、早速結婚した子供らが金をせびりに来る。水着姿の集団見合いなるものを海岸でやる。金語楼の娘とアチャコの息子がお互いを好きになる。また美空ひばりも幼い娘役として出演し、劇中歌を披露する。親戚の家に引き取られる。隣家の息子に妊娠させられた娘もいて、これにはアチャコが怒り、二人を結婚させる。あれやこれやで心労がたたって妻の浦部粂子は亡くなる。

この制作年はまだベビーブーム中であるが、金語楼は戦時中の政策による子沢山の物語である。

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