登場人物はわずか3人、そのうち二人は男、女は一人の妻である。本戯曲の特色は何と言っても、時間の流れが(基本的に)逆という点である。すなわち第一場は1977年、第二場は同じ年のその後、第三場は1975年、第四場は1974年、第五場は1973年、第六場は同じ年のその後、第七場は、同じ年のその後、第八場は1971年、第九場は1968年となっている。
二組の夫婦がいて、お互いに他の配偶者と関係しているのである。その様子を過去に遡って、なぜならといった具合に展開するのである。形式的にあまりない試みである。ないから価値があるのだろう。
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