アービン・S・イヤワース・jr監督、米、86分、総天然色、スティーヴ・マックィーン主演。マックィーンはこの映画時、28歳だが、もっと若い年齢の役をしている。ともかく若いが見た目は後年とほとんど変わっていない。
田舎町に隕石が落ちてきてそこから怪物が出現し、人間どもを餌食にしていくという、今ではパターン化された筋。怪物はゼリー状の赤い物体で地面を這っていく。人間を餌食にすると巨大化していく。マックィーンとその彼女、またマックィーンの悪友らがこの危機をみんなに知らせるが警官は相手にしない。当然だろう。しかし警察のボスはなぜかマックィーンに好意的で、信じる。怪物が出現したと言われ、信じる者などは現実にいない筈だが。
この怪物の弱点は寒さで、それは映画の途中で冷凍室に逃げ込んだら怪物は退いたので、観客は分かる。それにしてもH・G・ウェルズの原作『宇宙戦争』では地球の細菌に、この映画では寒さに弱い、と火器では退治できない宇宙からの侵略者を、身近なもので撃退するのは定型化している。予告編が面白い。当時は映画館での鑑賞が一般的だったから、映画館に怪物が現れ観客がパニックになり逃げだすところを使っている。歩くのではなく走って逃げろ、と出るが、当時の標語の逆でもいったか。
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