著者は経済学者である。本書は経済学でいうところの「機会費用」について多くの例を示して解説している。
機会費用は経済学でいう費用である。単にどれだけお札を財布から出しただけが費用でない。ある経済行動の費用とはそれを行なったことによって、犠牲にした(出来なかった)ことから得られる収益を勘案しなければいけない。昔読んだ本では、大学に行く費用とは授業料その他大学に納める金額だけでなく、大学に行ったため働いて得られる所得をなくした、それをも考慮すべきだとあった。本書では抽象的な説明では理解しにくい機会費用の概念を数多くの例によって示している。
著者が大学教授のせいか、いかにも若い人を相手にした例が多い。
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