ジョン・V・ファロー監督、米、97分。
19世紀前半のアメリカ、ボストンから始まる。西海岸の港に行くために大西洋を下り、南米の埼を回って太平洋を北上するしかなかった時代である。船が着いた。新記録の早さである。船長はワンマンで船員を何とも思っておらず自分の利益本位の人間である。船主の息子は放埓で親の言う事を聞かない。その息子(アラン・ラッド)が酒場で飲んでいる時、乱暴なやり方で船員を調達している船の乗組員と喧嘩し、目が覚めたら船の中でもう出航していた。ラッドが自分は船主の息子だと言っても船長は全く相手にしない。一船員として働かざるを得ない。
船乗り志望の少年が密航していて、見つかった後は船で働くことになる。食事は腐ったようなもので船員が病気になっても船長は全く意に介しない。反抗する者に対しては鞭打ちの刑に処する。
途中で乗客を乗せることになった。なんとそれは上流の若い女とその女中である。ラッドとその女は仲良くなる。
船長の横暴は続き、船員が次々と不調に陥るが、寄港しない。一刻も早く目的地に着くためである。とうとう最後に船員たちと船長の争いになり、船員も死に船長も殺される。目的地についても検査のための係員を受け入れない。
このまま逃走を続けるのか。いやそれより自分たちの行ないを裁判で主張し、船員の待遇の改善を図るべきだとの意見が勝る。裁判で船員たちの言い分は通り、以降まともな扱いを船員たちは受ける時代となった。
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