ジョゼフ・ニューマン監督、米、76分、白黒映画。
ニューヨークの客船出港時に新婚の夫婦が慌てて乗船する。部屋に入り夫は金を預けてくると言って出る。約束の酒場で妻は待っていたが、いつまで経っても夫は現れない。船の係に事情を告げる。するとその夫婦は乗客名簿にない。切符はあるかと聞かれても、夫が持っている。結婚したなら結婚の証明書はあるかと言われるが、それも夫が持っている。船長らは本当に夫がいるのか、乗船しているのか疑う。
妻の要請で船中くまなく捜索するが、見つからない。船医が妻に好意的で何くれと世話をし、相談に乗ってやる。しかしいつまでたっても夫は見つからず、次第に船長以下、妻の精神状態を疑うようになる。妻は疑心暗鬼の塊となり船医にさえ、信用できない気になってくる。
ある晩、夫から船室に電話がある。驚いた妻が問うとまた電話すると言って切ってしまう。
真相は夫と称する男はこの船の乗務員の一人であり、妻となった女をだまして財産を奪うつもりだった。気がおかしいとみんな思っているので自殺してもおかしくない、そういう状態にしてから殺すつもりだった。悪だくみはうまくいかず、船医と格闘し海に落ちてしまう。
船長らは妻に謝る。妻と船医は相思の仲になっていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿