2023年4月25日火曜日

弾痕  昭和44年

森谷司郎監督、東宝、94分、加山雄三主演。

昭和40年代半ばの国際政治状況が背景で、それを前提にしているから分かりにくい映画である。中国が中共と呼ばれ、外国にとって謎の国であった時代。アメリカと中国が日本を舞台にしてしのぎを削っているような設定である。
加山はアメリカの諜報員である。日本人なのだが、米で育ったためその仕事をしている。中国人で米へ亡命を希望している男がいる。加山はその亡命を助ける。すると中共側から狙撃される。その流れ弾に当たったのが、大地喜和子演じる彫刻家。加山は手当をしてやる。それ以降、恋人同士となる。
亡命を希望していた男は実は中共のスパイだった。東京で武器商人から武器を購入するつもりだった。
最後には加山は大地と外国に行こうとする。大地の乗る出航する船のそばまで加山が来た時、加山の忠誠心を疑った米側によって加山は射殺される。

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