2021年11月19日金曜日

軽蔑 Le Mepris 1963

ジャン=リュック・ゴダール監督、仏伊、102分。

冒頭近く、ブリジット・バルドーが裸でうつ伏せで寝ている。隣には夫がいる。バルドーは自分の身体の部分部分をどう思うか尋ねる。夫はみんないいと答える。

夫は脚本を書いていてアメリカから来た製作者に呼ばれる。フリッツ・ラングに『オデュッセイア』の映画化を依頼している。しかしこれまで出来た物は気に入らない。脚本を手直しして欲しいとの要望である。試写会で、ラング(本人が出ている)も同席して一部観た後、製作者は全然脚本と違うと文句を言い始める。映像と文字は異なって当然だとラングは答える。脚本家の夫は出て行こうとするが、製作者から仕事を引き受けてくれるか頼まれ、引き受ける。バルドーがやって来る。製作者はバルドーに自分の家に来ないか、尋ねる。夫の返事次第と答える。夫は差し支えないと返事する。後から夫が来るとバルドーは不機嫌であった。帰宅後、夫とバルドーの間で夫婦喧嘩のような口論になる。夫はバルドーの愛をくどいまで確かめる。バルドーは嫌がる。バルドーは製作者から島でのロケに来ないか誘われ、行く。島の製作者の別荘でバルドーと製作者は接吻をする。夫は見ていて、後でまたバルドーとの言い合いになる。結局のところ、バルドーは製作者と去り、夫は脚本の仕事を断る。バルドーと製作者はスタンドでガソリンを入れた後、車が大型車に挟まれ、二人とも死ぬ。

バルドーの夫役は中年親爺であまり見た目が魅力的でなく、いつも帽子をかぶっている。自宅で上半身裸になっても帽子を脱がない。こういう男は禿が多いのだが、冒頭の寝台場面でhかぶっていなく、禿ではない。映画の中に、名言的な決め台詞が多い。

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