カルロス・サウラ監督、西、107分。
『ミツバチのささやき』のアンナ・トレントが少女役。映画の始まりは父親が情婦らしき女と寝ている最中に死ぬ場面である。少女はミルクの入ったコップを洗う。葬儀の際、少女は亡夫に別れの接吻をしない。母親は以前に病気で亡くなっている。今や両親のいない3人姉妹は叔母によって世話をされる。主人公の少女はなつかない。というより嫌っている。もう喋れない車椅子の祖母がいる。その世話をして少女は死にたいか聞く。否定される。映画の終わりの方で、少女はミルクに劇薬を入れて(この劇薬は回想の場面で母から教えられる)、それを叔母が飲むようにしておく。叔母は飲んだようだ。しかし明くる朝、なんともないようである。
回想が多くて、作りが単純でないが、幼い少女の殺人及び殺人未遂が大きな筋である。大好きだった母親に冷たかった父親は憎むべき存在だった。
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