2021年7月12日月曜日

マンハッタンの二人の男 Deux hommes dans Manhattan 1958

ジャン・ピエール・メルヴィル監督、仏、84分、白黒映画。

マンハッタンを舞台にしたフランス映画。フィルム・ノワールというのだろう。国連総会の重要な会にフランス代表が出席していなかった。この理由を探るためニューヨークに支社を置く仏報道機関は記者に調査を命じる。その記者が主人公で、監督メルヴィルが演じている。メルヴィルが選んだカメラマンは評判の良くない男だった。代表と関係ある女たちがいる。女たちを二人で訪ねていく様は黒澤明の『野良犬』を思い出した。捜していた男は死んでいた。ところがここで同行のカメラマンは金と名声のため、とんでもない所業に出る。映画の最後の方は、このカメラマンを何とかしようとするメルヴィルらの苦労である。

筋はあまり面白いものでなく、だからこそ通を自認する者らは評価しなければならない映画らしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿