宝前庵のブログ
2018年10月31日水曜日
モーリアック『テレーズ・デスケールー』 Thérèse Desqueyroux 1927
夫の毒殺を図ったとして捕まった、テレーズの釈放の場面から小説は始まる。これは醜聞を拡大させないための家族の措置であった。その後、テレーズは蟄居の身となる。テレーズの心の内面と大西洋を望む松林。
極めて特異な小説である。設定はほとんど有り得ない。それでも読者は絵空事と思えず、関心を持って読み進める。
あまり他に例のない小説をたまに読むことができる。これはその一つである。
世界の文学第
33
巻、昭和
38
年、中央公論、高橋たか子訳
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