1944年のヨーロッパ戦線、ドイツのトーチカ攻撃に何人もの部下を失った中尉は、支援を要請する。支援は来ず本部へ戻った中尉は部隊長の大尉にかみつく。
大尉はその上官である大佐と昔なじみで、優遇を頼む。大佐も戦後に政治家に打って出るつもりで、有力者の息子である大尉に便宜を図ってやるつもりでいる。部下は無能な大尉が指揮官でいると、部隊の士気に影響すると、大佐に申し出る。大佐はもうすぐ終戦になる見込みだという。
しかしまた攻撃に出ることになる。田舎町を占拠せよと。しかしドイツ軍がいる可能性がある。大尉は中尉に少数で偵察に行けと命じる。敵の攻撃があった場合は必ず支援を出すとの約束を中尉はとる。一見静かに見えた田舎町。しかしドイツ軍が潜んでいて、近づくと攻撃をしかけてきた。何人もの犠牲を出し小屋にたどり着いたのは5名ほどであった。早速支援の要請をするが、またもや支援を送ってもらえない。更に犠牲を出し残りでそこから脱出する。
本部のある町もドイツ軍の攻撃を受ける。責任者の大尉は逃げまとい、部下に司令官としての責務を果たすよう厳しく求められる。そうすると大尉は泣き出し軍人なんかになりたくなかったと言い出す始末である。
地下室に少数の者と隠れていた大尉は降伏しようと言い出す。部下に止められても自分が司令官だと言い地下室から出ようとすると、あの中尉が立っていた。しかし戦車に腕を轢かれほとんど立っていられない。大尉に銃を向けるが力尽きて倒れ、息を引き取る。仇敵が死んで喜んだ大尉は降伏に出ようとするが、残りの部下に射殺される。
その後米軍が来て、大佐が地下室へ降りてきて死体を見つける。死んだ二人を処遇するつもりだが、残りの兵が真相を話す。しかし大佐はそんな面倒なことに関わりたくない。大人になれと諭す。死んだ中尉を見て今度こそ勇気を出すと言い、中将へ電話する。
戦争が舞台だが、どこにでもいるいばりくさった無能な上司、更にその上司もつるんでいるので、ひどい目に会っている者の立場からの映画である。
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