「ドストエフスキーの青春」ではデビュー以降、ペトラシェフスキー事件によりシベリヤ流刑となる以前の、ドストエフスキーの夢想家時代の解説である。
「ドストエフスキーの「世界全体の調和」」は、彼の理想であった全人類の兄弟的団結による調和は、キリスト教と相いれるものか。むしろジョルジュ・サンドの小説のようにドストエフスキー初期以来のユートピア社会主義思想との関係が深いのではないか。ドストエフスキーの転向問題を考えさせてくれる。「ドストエフスキーのペテルブルク・フェリエトン」とは、彼の評論に多いフェリエトンという形式について論じる。フェリエトンとは雑録とかコラムの意味である。
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