2018年10月19日金曜日

のらくら兵 Tire au flanc 1928

ジャン・ルノワール監督、ネオ・フィルム〔ピエール・ブロンベルジェ〕製作、130分、無声映画。

上流家庭の青年、詩人であり、軍隊に入隊が決まる。そこの家の召使いも同様である。
家の女主人は隊長である大佐を食事に招く。入隊する甥に手加減を頼むためである。甥は身体が丈夫でなく簡単な仕事をと頼むと、大佐はのらくらということですか、とにべもない。
食事の間、召使いはドジを重ね、大佐を散々な目に会わせる。女主人は馘だと告げる。

入隊すると初年兵いじめの上級の兵がいる。この兵に散々いじめられる。
映画は教練そのほか、軍隊での生活を描きドタバタ劇になっている。召使いや詩人の恋人らがやってきて男だけの世界に巻き起こす騒動や、営倉に入れられて恋人にキスする場面など女たちも活躍する。最後はパーティでの劇で、上の兵が詩人をいじめるため、花火を火事にして大騒ぎになる。

第一次世界大戦から10年、第二次世界大戦でドイツに占領される前のフランスの古き良き時代の軍隊生活を描いた映画である。

0 件のコメント:

コメントを投稿