ポール・ニューマン演じるハッドは牧場の息子である。30過ぎて独身であり、不良のような生活を送っている。年老いた父親と亡くなった兄の息子である甥、更に家政婦が家族である。
映画は甥がハッドを捜しているところから始まる。牛が病気になっている。獣医師が診ている。どういう病気か調べることになる。厳格な父親は放蕩息子のハッドを嫌っており、息子の方も父親に反抗的である。従順な若い甥(父親からは孫)が年老いた親を面倒見ている。
甥は不良のようなハッドをむしろ男らしいと慕っていた。
牛の病気について最悪の結果が知らされる。伝染病で牧場の牛を全部処分しなくてはならない。絶望する父親。ハッドはわかる前に牛を売ってしまえばいいと言ったり、牧場を売って油田でも掘ろうなどと言い、父親を激怒させる。実はハッドは以前、甥の父親である兄を自動車事故で死なせており、それを父が彼を嫌っている理由と思っており、ぐれていたところがある。しかし牛を処分し、父親に向かいもう耄碌して能力もない、自分が仕切ると言うと、父親は元から、事故の前からハッドを嫌っていたと言うのである。やけになったハッドは家政婦を襲おうとする。甥が止める。
気落ちした父親は落馬し、ハッドや甥の腕で息を引き取る。家政婦は牧場を出て新しい町に行く。甥ももうハッドを嫌うようになり去る。何もなくなった牧場にハッドは一人残された。
父親と息子の確執は珍しくない。この映画では息子のハッドを父親が元から嫌っていたとはっきり宣告する。好き嫌いは個人の問題でどうしょうもないが、出来の悪い息子を父親が嫌う映画はあまりないと思った。
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