オランダ映画、ラタスター夫妻監督、113分。
オランダにやって来た移民や難民の子供たちを教えるキッツ先生(女の先生)。その教室を描いた記録映画。
子供たちはシリア等中東や東欧など色んな国から来ている。アラビア語を喋ろうとして先生に注意される少女、この子は自己主張がはっきりしており積極的。途中からやはり中東方面から転校してきた女の子、すごく可愛い。
なかなか授業が理解できず困っている男の子等々、映画は専ら子供たちの学校での姿を記録する。
感心したのはキッツ先生。言うべきことはちゃんと言い、子供たちを甘やかさない。それでも子供たちに愛情をもって接していることはよくわかる。
実をいうと先にパンフレットを見ていなかったため、劇映画に子供たちの自主性を加えたものかと思っていた。完全に記録映画だそうである。国立FAに監督夫妻が来て、上映前に映画の製作は本当に楽しかった、と話した。上映後の説明では、教室にカメラを置いて子供たちが意識しなくなるようになった、と言った。これは羽仁進の『教室の子供たち』(昭和29年)と同じ手法である。観客からの質問で事前の練習があったのか、に対して凡て記録であるとの回答であった。
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