渡邊邦男監督、新東宝映画、総天然色、嵐寛寿郎主演。
日露戦争の歴史を映画化した大作。日清戦争後のロシヤ等の干渉、進攻に国民は苛立ち、ロシヤ討つべしとは世論となっていた。御前会議で閣僚は天皇に開戦を促すが、なかなか裁可しない。最終的に開戦の運びとなった。
旅順港閉塞の際の広瀬中佐と杉野兵曹長の犠牲、二百三高地等への攻撃、日本海海戦など日露戦争の主要戦闘を描く。映画は戦勝を祝う国民の提灯行列を見守る天皇、そして日本の平和使命についてのナレーションで終わる。
現在という時点で観た特別な思い。戦闘の責任を負って進退伺いをする伊藤博文らに対し、天皇は「天皇に辞任はないぞ」と言う。これを今聞くと、今上天皇は辞任するらしいけど、と誰もが思ったろう。
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