2018年5月24日木曜日

三匹の小熊さん 昭和6年


国立FAの企画「戦前-トーキーへの移行とPR映画」で、他の3作と共に上映。

岩崎昶監督、村山籌子原作、12分で全くの無声、漫画映画である。岩崎昶と言えば岩波新書に映画の本を書いていたので、名はなじみがある。
無声で中間字幕もない。題名から三匹の子豚を思い出すかもしれないが、内容は違う。なおディズニーの漫画映画『三匹の子豚』は本作より2年後の製作である。
一つ家に住む三匹の小熊、兄弟だろう、母親がいる。食事に牛乳を飲む。
電話を受け、三匹の小熊は失踪したあひるを捜しに行く。犬の所に寄って大きな虫眼鏡をもらう。雪だるまに会う。虫眼鏡で見ていると雪だるまは溶けてしまう。
あひるの家に着き、あひるを捜す。見つけたので例に鰌をもらう。それを膨らませて空を飛ぶ。鳥につつかれ、落ちる。運よく自宅の煙突の中へ落ちる。すすで真っ黒になる。いやがるが風呂に入れられ、きれいになる。

漫画だから自由自在に描ける。牛乳を飲むまでとか、鰌が簡単に膨らんで飛行船のようになるとか、ともかくいかにも漫画的で面白い、

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