2017年7月22日土曜日

この二人に幸あれ 昭和32年



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本多猪四郎監督による東宝、白黒映画。
若い男女の結婚までとその後の生活を描く。
小泉博演じる会社員は、支店長から呼び出され自分の娘と結婚しないかと勧められる。下宿へ帰ると故郷の母から見合いの相談である。彼は職場の同僚である白川由美に恋していたのだ。彼女を誘い勇気をもって告白すると彼女も好いていたとわかり狂喜する。
支店長に娘との結婚を断ると不快な顔をされる。
白川の家も、姉が両親の反対を押し切って、家を飛び出し結婚したので自らの意思を伝えると反対される。父は志村喬で当時なら娘の結婚を正面切って反対しても、おかしくなかったろう。現代では時代のずれを感じさせてしまう。しかしながらこの父親意外と新鮮な考えとわかる。

めでたく結婚した。しかし順調にいかない。自分が蹴った支店長の娘と結婚した同僚は課長に昇進。旧課長は左遷させられる。その壮行会で小泉は新課長を殴ってしまい、辞職する。勤め口を捜して毎日過ごすがなかなか見つからない。妻には内緒にしていたが、彼女はかつての同僚から聞き、夫と夫婦喧嘩となる。自分との結婚を後悔しているのではないかと言い寄る。妻がアルバイトを捜してくると情けなさが一層増す。最後は暴力を奮い、妻は家を出ていくが。

白川の姉に津島恵子、その夫が音楽家(吹奏楽)の三船敏郎である。姉夫婦は妹の相談役となり結構目立つ。その他当時の東宝の役者が多く見られる。

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