森一生監督による大映映画、白黒。
三益愛子、三條美紀主演の映画。いわゆる母ものの第一作。
田舎に疎開していた娘は、大陸から引き揚げてきた母との久しぶりの再会を楽しみにしている。しかし会った母親のガサツぶりに驚く。
母は娘を京都へ連れて行く。自らは芸者置屋をやって金銭的には余裕がある。娘を女学校へ入れさせる。成金趣味の親は娘に女生徒らしからぬ服装をさせ周囲の笑い者になる。娘は高田稔扮する担当の先生に憧れ、その先生の下宿する家の娘と親友になる。親友の兄が若き小林桂樹であり、彼女と親しくなる。
ある日高尾へのピクニックの帰りに泥酔した母と芸者連に出くわし、恥ずかしさのあまり逃げるように下車する。先生に相談し親友の家に泊まるつもりでいた。しかし心配した母はその家に娘を迎えに行く。そのため親友やその兄に母が芸者と一緒にいた者とわかってしまう。
先生は母のところへ行って事情を説明しようとする。その際、先生との関係が明らかになる。自らが娘の幸せに邪魔になると悟った母は娘を先生に預け、東京へ旅立とうとするのだが。
有名な米映画『ステラ・ダラス』の影響を受けた映画であり、当時ヒットし続篇が十本くらい作られたそうである。題名の「山猫」が気になるが、江戸時代、京の祇園あたりの芸者の別名とか。
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