2017年7月28日金曜日

地獄門 昭和28年



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衣笠貞之助監督による大映、総天然色映画。京マチ子、長谷川一夫主演。
いわゆる袈裟と盛遠の物語の映画化。平治の乱が背景。
盛遠は戦闘のさなか、袈裟を見初める。褒章として問われた彼は、袈裟を求める。しかし袈裟には夫がいた。それでも強引な盛遠は諦めない。袈裟宅に訪れ、彼女が叔母の家に行っているとの偽りの情報でそこへ赴くと、もちろんいない。それで彼は叔母を脅し、病気との偽わらせ、袈裟を呼び寄せる。袈裟に対し、自分は彼女の夫を夜、殺しに行くと言う。戻った袈裟は、夫に自分の寝間で休めといい、自らは夫の寝室で布団をかぶる。

何十年かぶりでの再見。最後のところは覚えて。いた。
盛遠の強引ぶりは武士ならしょうがないかと思わせる。京マチ子扮する袈裟の自己犠牲至上主義は、極めて日本人的であるものの、どうも理屈では納得しかねるところがある。
 
しかし本作は外国で賞をとり、それが当時でも再評価につながったようだ。また映画人(三船敏郎だったか)が『羅生門』が数年前に受賞していることから、「門」をつければ外国で賞をとれると、冗談とも皮肉ともとれる発言があった。

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