シリーズものであった『警視庁物語』の第9作。村山新治監督、東映白黒映画。
荒川の河川敷で野球をしていた少年たちが新聞紙にくるまれた死体を見つける。土曜で非番であった刑事たちも現場へ駆けつけてくる。
バラバラ死体で胴だけ。しかし反対側の岸から脚も見つかる。解剖で若い女性と分かる。また上流の橋で止まっていた自動車の運転者が何かを川へ投げ入れたという情報が入る。巡査からその車のナンバーの一部がわかる。しかし他の部分が見つかったのは当該橋より上流であった。上流に流れることがありうるのか。犬の市外を橋から投げ、上流へ流れつくことも確かめる。つけていた化粧品のほか、死体の歯から被害者が判明する。
一方で車の所有者が分かったので張り込んでいると、刑事を見て慌てて逃げ出す。追うと事故を起こし病院で死亡する。実はひき逃げの罪があってそれがばれたと思ったらしい。
この車を当日借りた者は被害者と関係があったと判明。張込で容疑者を待つ。
実録風な作りで、刑事たちが地味な捜査活動を行なう様子が描かれている。当時の東京の下町もこの映画の大きな要素である。結構有名な俳優たちが脇役で出ている。若き日の佐久間良子も出演していたらしいが、気がつかなかった。
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