2017年7月28日金曜日

死者との結婚 昭和35年



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高橋治監督、松竹、白黒映画。小山明子主演。
アイリッシュ原作の映画化。主人公の女は男に騙され妊娠し、絶望の中にいる。客船で投身自殺をしようとしたところ、若い夫婦に助けられる。彼らはアメリカで結婚し、故郷の実家へ戻る途中であった。しかしその船は難破し夫婦は死亡、女だけ助かる。しかもなお彼女は死んだ妻と間違えられ、夫婦の実家に引き取られる。裕福で親切な一家で、女は幸福を感じる。しかし自分が家族を騙しているという良心の呵責にさいなまれる。
やがて子供が生まれ、そこの両親は孫として可愛がる。ただ死んだ男の弟だけは疑っているように見える。

慈善用のダンス・パーティである男に紹介される。なんとそれは彼女をかつて騙した卑劣漢であった。彼は事情を知り、ゆすろうとした。彼女に小切手を作らせ、それを切らせ名前が書いてあることから将来までゆすりのたねにしようとする。更に婚姻届けまで作らせようとする。
女はもう卑劣漢を殺害するしかないとして拳銃を持ち、男の家に赴くが着くともう男は殺害されていた。
この後、話は展開しまさにありえないような事実が次々と起こる。

正直これほど作り話らしい映画も少ないであろうと思った。原作がアメリカなのであまり日本らしくない要素が多い。慈善用のダンス・パーティー、家庭で使う小切手、拳銃をまともな家で持っているとか。
悪く言えば不自然だが、観客を驚かす効果はすごい。

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