2026年6月9日火曜日

アンリ・カルティエ=ブレッソン『The decisive moment』 2024

別に写真に凝っているわけではないが、何年も前、仏の写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真集『決定的瞬間』は、古典だと聞いた。それでAmazonでかなり高価だったが注文した。英の書店で、到着まで随分時間がかかるはずだった。ところがかなり経ってから注文が一方的にキャンセルされた。理由も何もなく販売元からキャンセルされたのは後にも先にもなく、この時だけである。それからこの写真家に当時は未練があったのか、『アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集成 国際共同出版』という岩波書店から発売されていた本を買った。これも自分が買う本では高かった。

その後かなり経ち、この写真家を忘れ始めていた。ところが先月たまたまAmazonでこのThe decisive momentを売っているのを見つけた。それで注文した。昔よりは値段が安い。半月ほどして届いた。包装を開けてまず思ったのは「小さい!」であり、若干驚いた。写真集てのは大型本が多いではないか。元々この大きさだったのかと思ったりしたが、調べてみるとこれは2024年に発売された新版であり、大きさを以前の物より小さくしたと分かった。届いた本は23cm×18cmで、菊判より若干大きいくらい。元の本は37cm×27cmくらいあるらしい。横幅が今度の本の縦の長さより長い。持ち運びしやすいし、場所も取らないという利点はあるが、このコンパクト化に対して、外国のレビューを見るとカンカンになって怒っているものがある。

内容は次の様になっている。まずカルティエ=ブレッソンによる前書きがある。写真の部は西洋篇と東洋篇に分かれる。西洋篇では#1から#63まで写真があり、その後、各写真のキャプションがある。いつ、どこで撮ったかの情報の後、写真によっては説明がある。多分一番有名な、水が張っていて、梯子が横たわっているところを男が跳んでいる写真については、どういう状況での撮影か書いてある。西洋篇の後は東洋篇が#64から#126まであって、キャプションがある。その後は、写真家への注や本が出来た経緯を他の人が書いている。なお頁数が振ってあるのは写真の頁だけで(p.126 まで)、それ以外の頁には頁数はない。元々この本は70年以上前の出版で、写真が撮られたのは戦前から1950 年頃までである。共産革命直前の中国の写真が幾つかあって、それらを見ていると古い時代の撮影と、余計実感する。非西洋では服装が変わっているから。西洋は昔から洋服を着ているので今と連続している。

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