2025年11月3日月曜日

われら劣等生 昭和40年

佐藤雄三監督、東映配給、87分、白黒映画。田村正和、いしだあゆみ出演。高校生活を描いた映画。同じ組に、大学進学組と劣等生を自認し進学しない生徒がいる。田村は進学しない方である。これは田村の家が母子家庭で、母親の情人である男が田村の進学費用を出してくれると言っているのだが、田村はそれを嫌がっている。

いしだあゆみ他の女学生は、身だしなみに気を付けて生活を送っている。同じ学友に太田博之がいて、進学組のガリ勉である。学校祭で何かやろうとし、劣等生らの方が学校のミスを選ぶ投票をしようと言いだす。女学生たちは何とか自分に入れてもらおうと躍起になる。投票直前になって、教師らにこの学校ミス投票が発覚し、怒る教師が出てくる。指導役の教師、校長ほか教師の前で、田村は言い始めたことだから止められない、と答える。投票が行われる。

田村の母親は大学にやれないと言い出し詫びる。情人の男が関係を打ち切ったからだ。田村は男は最初から身体だけ目当てだったのだと言い、学校を辞める決心をする。ミス投票の開票の時が来た。校庭の真ん中に持ってきてぶちまけた投票用紙の山に、田村は火をつけて燃やす。その後、田村を学校に戻そうと学友らが言い出す。期末の数学の試験、その最中に田村は勤め先から学校の校庭に来ていた。試験が終わって外に出た生徒らは田村を見つける。声をかけると田村は逃げ出す。みんなで追う。田村は止めてあった小型トラックに乗って去っていった。

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