アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、仏、116分、白黒映画。シモーヌ・シニョレが主要人物の一人。寄宿制の私立男子校の校長は厳格というか容赦ない性格である。その妻は若く、この学校の持ち主である。
妻は夫の横暴に耐えかねていた。教師の一人がシニョレで校長の愛人なのだが、妻と共謀し校長を殺害する計画を立てる。離れた場所にあるシニョレの家に、妻とシニョレは車で行く。その後、校長は二人を追ってやってきた。飲料の眠り薬を入れ校長を眠らせた後、水を張った水槽に寝た校長を横たわらせ水死させる。その後二人は死体を車のトランクに入れ学校まで戻り、死体はプールに投げ込む。いつまで経っても死体が浮き上がらないので、プールの水を抜く。すると死体はなかった。水死体の記事が出ていたので、安置所まで妻は見に行く。別人だった。そこで老人に声をかけられる。元刑事で夫の行方不明なら自分が捜そうと言い出す。報酬は見つかった時でいいと言い、断りきれない。
妻は元々心臓が悪く、医者から転地療養を勧められていた。ある夜、妻は寝れずに起きて学校内を歩く。元の部屋に戻ったら水槽があり、その中に夫が沈んでいる。夫は起き上がる。妻は恐ろしい衝撃を受け、その場で死ぬ。そこへシニョレが現れ、夫と抱擁する。実は夫は死んでおらず、シニョレと組んだ芝居だった。病弱の妻が死んだので、学校という財産が自分たちの物になると喜んでいると、あの老元刑事が現れる。この犯罪を暴く。
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