主人公のアメリカ人はパリを再訪する。かつて一緒だった妻は死別している。昔は大いに騒ぎ遊んだ地である。今回見るとさびれている。一人娘を妻の姉夫婦に預けてある。主人公は娘に会いたく、一緒に住みたく思っている。しかし妻の姉は主人公に対して不信感を隠さない。娘も父親と一緒に住みたいと思っている。姉の夫も主人公に理解を示す。
何とか娘を引き取れそうになった時、主人公が昔遊んだふしだらな女と連れが、姉夫婦宅に押しかけて来る。これで姉の心証は一挙に悪くなった。主人公はいらつく。(佐藤亮一訳、講談社文庫、昭和48年)
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