2024年8月21日水曜日

プッチーニ『ラ・ボエーム』カラヤン指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団

カラヤンの制作による『ボエーム』の映像版である。歌劇のDVD版は多く出るようになった。実際の舞台を録画、録音したものが大半である。本DVDはそういった舞台の映像化ではない。最初から映像用として録画されたものである。

LPレコード時代、歌劇については録音用に制作されたものと実際の舞台の実況版があった。今、DVDで出ている映像で見られるものは実況版がほとんどで、売り出すために録画したものはあっても少ないだろう。このDVDはまさに映像版として売り出すために作成されたのである。しかも1965年と今となっては随分昔である。カラヤンは色々録音上の進歩に寄与したが、歌劇の映像も視野に入っていた。もちろんDVDなどという媒体など全くなかった時代にである。それが今DVDとなって販売されているのである。実況ではないので、全く映画のようである。カラヤンの指揮姿は冒頭に一瞬出てくるだけ。各幕の切れ目などなく、連続して劇が進んでいく。

0 件のコメント:

コメントを投稿