ペドロ・アルモドバル監督、西、113分。
作家の妻が拳銃自殺をする。駆け付けた息子は泣いてすがる。後年、メイキャップ師のキカは作家に呼ばれる。駆けつけると息子が死んだので、死化粧をしてくれと頼まれる。していると息子は息を吹き返す。更に後になって息子はキカに求婚する。うれしいものの、キカは作家とも情事を重ねていた。作家も他の女や、さらにテレビの扇情的な犯罪報道番組を担当する女とも関係していた。
強姦魔が脱獄する。キカの家の女中の弟だった。姉を頼ってキカの家に来る。姉の女中は自分をしばり、金を取っていくよう提案する。しかしその弟は睡眠中のキカを見て劣情を催し、キカに乱暴しようとする。それを近所のビルから出歯亀していた者が警察に通報する。どうせガセだろうとやる気のない警察官たちは時間潰しに来る。強姦魔と争う。強姦魔は丁度その時、そこに来た報道担当のオートバイを奪って逃げる。報道の女は出歯亀からの通報と聞いてその出歯亀を捜す。そこから入手したビデオで階上に住む作家の犯罪まで知る。
帰宅した今は良人である作家の息子に、キカは暴行でいかにひどい目に会ったか訴える。しかし息子はあまり同情してくれなく他の女との関係も知り、見限ったキカは家を出る決心をする。一緒に出た女中を抱いて別れようとした。女中は強姦魔が弟だと告白し、キカは怒る。
ビデオで作家の悪事を知った報道の女が家に来て作家と掛け合おうとする。作家は殺していた情婦の死体を片付けているところだった。更に息子にも暴行を働いていた。作家と報道の女は闘い、結局女が殺され、作家も重傷を負う。そこにキカが来て作家から原稿を渡されこれで金になると言われる。作家も死ぬ。キカは階上で意識不明の息子の足に電気を通して蘇生させる。救急車、警察が来る。キカは息子との結婚指輪を捨て、車で町を出る。途中エンコしていた車の男を乗せ、相手が良さそうな男なので希望を持つ。
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