ウィリアム・ワイラー監督、米、115分。
百年前のニューヨーク。ワシントン広場前に住む医師には一人娘、オリヴィア・デ・ハヴィランドがいる。人見知りをする箱入り娘である。父とパーティに行く。そこで欧州から帰ったモンゴメリー・クリフトに会う。クリフトは積極的にハヴィランドに近づく。ハヴィランドは感激する。医師宅に訪ねてくる。医師はクリフトに好意を持たない。地味な娘に魅力があるわけがない。財産目当てに決まっている。クリフト本人にも自分の意思を隠さない。すっかりクリフトに夢中になっているハヴィランドはクリフトに結婚の約束をする。娘の心中を察した医師は欧州旅行に連れて行く。熱を冷まそうとした。その間、クリフトは医師宅入り浸っていた。ハヴィランドの叔母(医師の妹)が自分に好意を持っていたからだ。
娘の気が変わらないと悟った医師は帰国する。ハヴィランドはクリフトに会い、駆け落ちしようと約束する。夜中に迎えに来てくれるはずだ。父である医師からの遺産は入らないが亡き母の遺産、年1万ドルがある。しかし叔母は、クリフトは年3万ドルを望んでいるという。結局クリフトは来なかった。明くる朝、クリフトはカリフォルニアに去ったと知る。
恋に破れたハヴィランドは冷酷な父を憎む。その父は肺炎で死ぬ。数年後、クリフトは帰って来た。うらぶれた姿だったが、もう医師はいない。ハヴィランドと結婚できると。ハヴィランドはいったん家に入れもてなす。時間を決めてまた来てくれという。その時間にクリフトは来るが、ハヴィランドは鍵をかけ、冷淡な表情で階段を上っていく。
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