ジャック・ドゥミ監督、仏、90分、白黒映画。
アヌーク・エーメ主演、マックス・オルフェスに捧げるとある。
港町ナントで踊り子をしているのがエーメ、その源氏名がローラである。小さい息子がいる。父親は何年も不明である。ひたすらに夫の帰りを待ちわびている。
米の水兵がエーメを気に入りよく店に来る。踊りだけでなく、場合によっては春を売るのでその相手もしていた。
若い男が仕事が嫌になり勤め先を辞める。新しい仕事を捜す。たまたまエーメに会う。幼馴染だった。エーメは踊り子であちこちに行くので久しぶりの再会だった。やる気がなくなっていた男はエーメと新しい人生を初めたいと思う。エーメに自分の気持ちを打ち明けると、愛していない、夫を待っていると返事だった。
男はアフリカに鞄を届ける仕事をする予定だったが、約束の時刻に行ってみると、その店はダイヤの密輸で警察に捕まっていた。片棒を担がされるところだった。
映画はオープンカーに乗ったカウボーイハットの男が、車を飛ばしてくるところから始まる。映画の最後の方でもその男は現れ、エーメに会う。待っていた夫だったのだ。息子と三人で幸せに車に乗って去るエーメ。反対側の道は新しい人生を求めて、あの若い男が歩いていた。
映画ではその他、少女が水兵や若い男と接する場面がある。
音楽はミッシェル・ルグランとあるが、ベートーヴェンの7番第2楽章が映画の最初でも最後でも流れていた。エーメの夫のライトモティーフ?
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