ブレッソン監督、仏、115分、白黒映画。
田舎に赴任した若い司祭。その日常を綴っていく。劇的な事件は起きない。真摯に村人たちに対応しようとする主人公に周りは冷たい。
単に田舎の保守性、西洋ならではの頑固性、では説明できない。それは主人公が司祭であり聖職者としての立場、その信条から村人たちに正面から立ち向かう。しかし彼の努力は報われない。陰鬱な主人公の心が日記という形で説明されていく。劇中、幼い息子を失い信仰をなくした女との対決、としか言いようのない会話がある。そこでの内容はキリスト教を知らない、あるいは縁のない我々が観ていても十分な理解とは程遠い。
0 件のコメント:
コメントを投稿