宝前庵のブログ
2020年5月22日金曜日
美しさと哀しみと 昭和40年
篠田正浩監督、川端康成原作、松竹、
106
分、総天然色映画。
昔、山村聰扮する小説家は、若い画家の八千草薫と関係し、妊娠させたが流産で終わった。
現在、山村は若い息子(山本圭)がいる。八千草の弟子、加賀まりこは師の八千草に対し同性愛を抱いている。若き日の八千草を踏みにじった山村が許せず、復讐を計画する。八千草は加賀の意図を見抜き、山村父子に近づくなと命令する。
まず山村を誘惑する。続いてその息子である山本も破滅させようとする。
親に対する仇を息子で討つ、と言えば小津の『浮草』を思い出す。あの作品は親がそそのかすのが発端である。本映画では弟子が勝手に、師の命令に背き、間接的な復讐を意図するところが異なる。
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