2019年12月9日月曜日

銀界征服 Das Weiße Stadion 1928

アーノルト・ファンク、オトマー・グルトナー監督、オリンピア・フィルム、無声映画、124分。
1928年第2回冬季オリンピック サン・モリッツ(スイス)大会の記録映画である。
紛失していたフィルムが比較的近年発見され、復元したものである。日本の冬季大会初参加の回だそうである。

映画は銀世界の大自然をまず映す。かなりの時間が続く。
古い映画であるため、撮影技術の制約を感じた。例えばスキージャンプではカメラの位置が幾つかあるが固定されている。空中を飛ぶところは、右側から選手が飛んできて、左側に消える。選手の空中の動きを追っていく映像はない。後は空の上の方から、飛んできて着地するまでなど。
カーリングという競技は知らなかった。ふくらんだ円盤の取っ手を掴んで投げ氷上を滑らせる。前に投げてあった円盤に当たったりする。ルールは知らない。

フィギアスケートは尺を取っているが、最初は遠景からの撮影で、名が出ても本人は顔など全く判別できない。全般的に遠景撮影である。次々と選手が出て名前も出るが、現在に比べたら当然ながら技量は落ちるだろう。
競技の後、若い女子のフィギアの披露があり、うまいので拍手喝采であった。最後にプロたちによる余興があり、技量も見せるが笑わせるのが目的であろう。
大会が終わり、競技場周辺はまた自然の姿に戻ると字幕が出て終わり。

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