ユーリー・オゼロフ監督、モスフィルム、149分。
1980年第22回夏季オリンピック
モスクワ(ソヴィエト連邦)大会の記録映画。ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議の意で、アメリカ、日本等多くの西側諸国が参加を拒否した大会である。オリンピックは政治によって支配されると改めてわかった回であった。その当否には様々な意見があろう。英、仏、伊など参加して西側の国もそれなりにある。
映画はまず、そもそもオリンピックの始まりに関する古代ギリシャの故事を漫画映画で説明する。ギリシャの諸国間の争いをオリンピックの開催によって一時的に休戦にした。この故事を持ってくるのは、政治的理由でオリンピック参加を拒否した西側諸国への当て擦りに見えてくる。映画途中でも度々漫画映画が入る。
開会式と閉会式は工夫をこらし豪華である。チャイコフスキーの音楽が流れる中、観客席の人文字や、マスコットである熊のミーシャを使うなど、華やかで観ていて楽しい。
開会式の後、オリンピックの委員会に西側の参加拒否を批判させている。日本人の委員も日本が参加できなくて残念だったという。
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