篠田正浩総監督、社団法人ニュース映画製作者連盟、167分。
1972年第11回冬季オリンピック
札幌(日本)大会の記録映画である。
聖火のリレーが映画の冒頭を飾るのはいつもの通り。最終ランナーは少年少女である。
夫々の競技を追っていく。解説は男女二人。高橋昌也と岸田今日子である。やや変わった趣向と思われたのは、詩を読むのである。選手たちの競技に合わせて。正直合っているかどうかは微妙と感じた。詩は声にして読むものだろうが、単に黙読でも良い詩かもしれない。ただ激しいスポーツの動きの中では調和がとれているのか。
本大会の華といえばフィギア・スケートのジャネット・リンであろう。尺をとって演技を映している。うまくいかなかったところも映っている。
またスキー・ジャンプの笠谷幸生の活躍は、当時を知っている者には最大の思い出であろう。しかし本映画を観て、スポーツに疎い自分は、笠谷等日本選手が優勝したのは、低い方のジャンプと初めてわかった。高い方のジャンプは外国勢にメダルを攫われた、と今回知った次第である。それで自分には本映画を観て札幌大会での感激が落ちてしまった。
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