2019年12月30日月曜日

芝生は緑 The Grass is Greener 1960

スタンリー・ドーネン監督、ユニヴァーサル、104分、総天然色映画。

よろめき夫人の顛末。イギリスの古い館、城館と言ってよい。そこに住むのはケイリー・グラントとデボラ・カーの夫妻。館は観光用に開放している。ある日、観光客のアメリカ人のロバート・ミッチャムが間違え、私的な区画に入りカーと会う。石油王というミッチャムは早速、美人のカーを口説き始める。散々褒められたカーも満更でない気分になる。
ミッチャムとグラントは会い、お互いこれも外交辞令のやり取りをする。カーはロンドンへ出てミッチャムと逢瀬をする。カーの友人、ジーン・シモンズはグラントに二人の仲を注進する。グラントも二人に気づいており、ミッチャムを館に招待する。

ミッチャムはグラントにカーと結婚したい旨、告白するつもりであった。グラントとミッチャムは決闘することになる。館の中の長い廊下で拳銃による決闘になる。
銃声を聞いて驚き駆け付けるカーとシモンズ。グラントは腕に怪我をしており、ミッチャムとシモンズは医者を呼びに出かける。グラントとカーはかなりの会話をした後、もちろんよりを戻す。本作で凝っているのは、このグラントの怪我に裏話があって、後に分かる。
ミッチャムは明くる朝、シモンズと共に館を後にした。

こういうよろめき劇では、最後は当然元の鞘に収まるわけで、結果は分かっているのだから、そこまでどう料理するかが関心である。
なおミンクのコートを巡る挿話があり、ミンクのコートが女の憧れの的の贅沢品だった時代の話と分かる。

0 件のコメント:

コメントを投稿