パヴェル・ユラーチェク監督、脚本、バランドフ撮影所作品、チェコ白黒映画。
『ガリヴァー旅行記』の第3部のラピュタ、バルニバーニの挿話を基本にし、不思議の国のアリスの影響も見られる。更には不条理劇と言える内容からはチェコの作家カフカの小説を連想させる。
主人公の名はまさにGulliverと言うが、チェコ語の発音ではグリヴェラのように聞こえる。その男が車を運転している。兎をはねる。崖下に車は転落大破。男は車から飛び出し助かった。兎を見ると服を着ている。男の不可思議な体験が続く。昔死んだ少女に見たり、銃撃戦があったり。不明な話が展開していき、意味ある筋はないのかと思ってしまう。ともかくバルニバーニ国から、そこを支配するラピュタという天空に浮かぶ島へ行かされる。塔の中へ閉じ込められ、ラピュタへつながる、ラピュタの国で高官と会話する。モンテカルロへ行ったかと聞かれ、肯定すると国王がそこのホテルのボーイをしていると言われる。
元のバルニバーニに戻る。人々からラピュタの模様を聞かれる。何もないと答える。
題名は映画途中で出てくる死刑を執行しようとする挿話からだろう。主人公ほかが死刑の執行のため連れてこられる。そこには木材でできたハンガーが架かっている死刑台がある。
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