野口晴康監督、日活、81分、日活唯一の怪獣映画。
南洋の島に船で行く。そこの洞窟で見つけた巨大な卵、やがて孵化し、ガッパの子供(幼虫?)が出てくる。これを日本に持って帰ろうと決める。島の住人たちは反対する。それでも日本にガッパの子供を運ぶ。元の島では親ガッパ(夫婦とも)が怒り出し、島の部落を破壊しまくる。子供を取り返しに日本へ二匹のガッパは向かう。何しろ空は飛べる、水の中にも生息できる、もちろん地上の闊歩も思いのままという巨獣である。日本の町々を破壊し尽くす。島の土人の子供がやって来て、子ガッパを親に返してやれと勧める。手だてがないので子ガッパを返してやる。
羽田空港から飛び立つ三匹のガッパ。天使のような翼がついているが、何も動かさず助走もせず、空中に浮かび上がった。まるで糸で釣っているようだ。そのまま静止の恰好で空の彼方に消えていく。この時、ガッパの歌が鳴り響く、ガッパー、ガッパー、ガッパーと。この最後がみ物というかきき物であろう。
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