いわゆる音楽史の本である。ただクラシック音楽(広義の)だけでなく、現代はポピュラーも扱っている。全体で8章から成り、そのうち最後の2章は「ポピュラーの時代」という題がついている。
音楽史は美術史と比べて不利である。美術なら写真で曲がりなりともその形は伝えられる。しかし音楽は本では音は出ず、それを言葉で伝えようとすると専門用語や楽譜が出てきて、音楽を楽しんでいるだけのファンには難しい場合が結構ある。CDをつける試みもあるが一部であるし、やはり制約がある。そのせいか美術史に比べ音楽史は良い本が相対的に少ない気がする。
本書は数ある音楽史の中で結構読み易く、得るところが多い本であると思う。(夏目大訳、河出書房、2014)
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