2022年2月23日水曜日

ビデオドローム Videodrome 1982

クローネンバーグ監督、加、89分。

主人公はCATVの一つを経営し、猥褻映像を流していた。しかしこれまでの映像では外国製(日本のAVが出てくる)も含め、もう飽き足らない。友人が外国からと思われる衛星放送を受信した。極めて暴力的な内容で、拷問や殺人が出てくる。主人公はこれにいたく関心を持つ。
後にこの映像、ヴィデオドロームと言われる、が外国でなく、国内のピッツバーグから流されていると分かる。しかも映像は劇でなく、本物の殺人等を流していると分かる。恋人が興味を持ち、自分はこのヴィデオドロームに出たいと言い出しピッツバーグに行く。主人公もヴィデオドロームの製作者という教授に会いに行く。宗教の集会所のような建物の奧で、教授には会えなかったが、窓口を勤める娘に会う。ヴィデオテープを借りてくる。その映像を見たので、主人公はヴィデオドロームが生み出す超常的な世界、即ち神経がおかしくなって異常な世界に入り込む。これ以降の展開は意味不明になる。
本映画は、この頃はまだVHS等の時代だが、映像によって人間の精神が異常になる様を描いている。後のより一層、仮想現実が一般的になった時代を予想している。

0 件のコメント:

コメントを投稿