増村保造監督、ATG、103分。
精神科医のところへ若い女が相談に来る。音楽が聞こえないのだと言う。女は恋人がいる。田舎にいた頃、いいなづけに暴行された過去がある。今の恋人とは関係しても感じない。精神科医は音楽が聞こえないとは不感症の表れと告げる。更に過去の事情が明らかにされる。女には兄がいて、田舎から失踪して行方不明である。実は女は兄を愛していて、そのため恋人とは不感症になるのが真相だった。恋人の男は何とかして女の不感症を治してくれと医者に頼む。兄は見つかる。女と同棲していた。初めて兄の部屋に行った時には、兄の恋人から他に関係している女と思われた。後になって兄の部屋を訪ねると、既に赤ん坊が生まれていた。これで不感症は治るだろうと精神科医は告げる。兄の子供が欲しいというのが潜在意識で、そのため他の男とは感じられなかった。それが兄には子供がいる。だからもう兄の子供は産めない。それで他の男との不感症は消えるはずだと。
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