2021年5月12日水曜日

太陽の下の10万ドル Cent mille dollars au soleil 1964

アンリ・ヴェルヌイユ監督、仏、130分、白黒映画。

北アフリカを舞台にした、トラックの追いかけっこの映画である。同じフランス映画で白黒も同じ『恐怖の報酬』を思い出してしまう。ただ『恐怖の報酬』と違い、喜劇色の強い作りである。主人公のトラック運転手は、ジャン=ポール・ベルモンドとリノ・ヴァンチュラ。二人とも腕扱きの運転手である。ある日新型のトラックが運送会社に来る。ベルモンドもヴァンチュラも惹かれる。ある物資を輸送するためで、新しい運転手が任命される。その日朝早く予定通りにトラックが会社を出発したと思ったら、実はベルモンドが勝手にトラックを運転して逃げ出したのだ。後から知った社長は怒り、ヴァンチュラに追いかけろと命じ、2万ドルの報酬を約束する。最初予定していた新しい運転手も同乗する。ベルモンドは恋人を同乗させ、目的地まで到着すれば10万ドルを得られる話に乗ったのである。途中のトラック同士の追っかけが見物の中心である。トラックの車輪が砂に絡まり動かない場面なども『恐怖の報酬』を思い出させる。最後は喜劇らしく落ちがあって二人とも再び仲が良くなる。

0 件のコメント:

コメントを投稿