2021年5月27日木曜日

ジャンヌ・ダルク裁判 Le Proces de Jeanne d’Darc 1962

ロベール・ブレッソン監督、仏、65分、白黒映画。

ジャンヌ・ダルクの裁判にのみ焦点をあてた映画であり、そういう意味ではドライエルの『裁かるゝジャンヌ』と形式的には同じである。本映画はジャンヌ裁判の四半世紀後に行われた名誉回復裁判も考慮に入れている。映画の最初は歩いていく足、その足だけ映す。それはジャンヌの母親が名誉回復裁判で、娘の無実を訴えるところなのである。後はジャンヌの裁判に遡り、宗教裁判でのジャンヌが描かれる。一度教会側の言い分を認め署名するが、また翻し、最後に火刑に処せられるまで。映画の出演者は凡て素人で、職業俳優は使わなかったという。

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