2018年7月23日月曜日

復活 Воскресение 1960、62


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トルストイの小説の映画化、前篇と後篇に分かれる。
ミハイル・シヴェイツェル監督、前篇99分、後篇107分。白黒、一部総天然色かと思わせるところがある。

裁判の場面から始まる。陪審員となったネフリュードフは、被告の中にかつて自分が弄び捨てたカチューシャを見つける。陪審員の文の不備で有罪、シベリヤ流刑となってしまう。良心の呵責を深く感じたネフリュードフは、何とかして釈放しようとする。それが叶わぬとなったので、自らカチューシャら流刑者の一行と共にシベリヤを目指す。

原作で委細を尽くして説明されるネフリュードフの心情であるものの、良心の塊と変化するところは読んでいても十分ついていけないかもしれない。

トルストイの原作のかなり忠実な映画化である。もちろん、いくら前後篇に分けているとしても長篇小説の凡てを映画にできるものでない。原作ではネフリュードフの心の動きの描写が詳しいが、それらの映像化は無理である。また原作で長尺を占める、ネフリュードフがカチューシャ釈放のために貴族高官を奔走するさまは簡略化されている。最後のネフリュードフの悟りのようなものの映画化も無理である。小説の大まかな筋を理解できる。

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