熊井啓監督、127分、白黒映画。
深刻な映画、を絵に描いたような作品。長崎の佐世保が舞台。原爆投下が後まで影響し、被爆者、部落民、朝鮮人とおよそ日本の差別問題を凡て盛り込んだかと思わせる映画である。時間も過去と現在が混合するが、基本的に現代である。医者をやっている男は強姦の過去がある。そのせいで子供を作りたくない、あるいは少女が強姦されたので照明してほしいと言いに来ても消極的である。その少女強姦の容疑者である少年が捕まる。実際は濡れ衣だった。少女は自分を強姦した男が手に包帯をしていたと覚えている。少女は冤罪だった少年に被爆者が多い部落で包帯をしている男の居所を聞く。家に単身乗り込む。本人も父親も知らぬ存ぜぬである。そこで少女は部落民だと知られたくないなら黙っていろと脅され、暴行を受けたと告白する。少女は追い返されるが、母親が後から来る。被爆者連中を罵る。母親は多くの投石を受け死ぬ。映画の最後は母親を殺したと非難され、少年が逃げる、男達が後を追う。
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