フェリーニ監督、伊仏、90分、白黒映画。
詐欺師の物語。三人の詐欺師は無知な庶民をだまして金を巻き上げている。映画の初めは百姓の家に行く。司祭に化けている。死んだ犯罪者がここの土地に宝石を埋めたと自供したと言い、それを掘り起こさせる。元々埋めてあったガラクタの宝石類なるものを掘り出す。これは土地の持ち主の物になるが、教会に幾ら幾ら寄進しろと言う。そんな金はないと言われるとあるだけでいい、そう言ってだまし取る。また共同長屋のようなところに住む貧乏人たちに家に入れるようになったと言い、金を取る。
三人の詐欺師のうち、妻と幼い娘がいる若い男がいた。だまし取った金で家族サービスをする。たまたま詐欺師の一人は、以前からの知り合いである、車に乗った金持に会う。金持は自分の家に大晦日のパーティに来いと誘う。妻娘がいる詐欺師仲間も誘って行く。沢山の者が集まっているパーティだった。そこにはもう一人の詐欺師がいて、泥棒するところを発見されてしまう。パーティから帰る途中、詐欺師が仲間と知った妻は、夫に対してずるいことをしないでくれと頼む。
年長の詐欺師には年頃になる娘がいた。久しぶりに会い親としての愛を感じる。以前詐欺にかけた男に見つかり、刑務所に入る。出てみるとかつての仲間はいない。新しい仲間と、詐欺を再開する。百姓の家に行きインチキ宝石類を掘り起させ、金をだまし取る手口である。帰りに会ったのは、その家の小児麻痺で下半身が動かない娘だが極めて純真な心の持ち主だった。司祭に化けた詐欺師は自分の娘を思い出し、逃げるように去る。
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