宝前庵のブログ
2019年6月4日火曜日
モーム『シェピー』 Sheppey 1933
モームによる
3
幕の劇。シェピーとは床屋に勤める主人公である。そつない腕を持ち、評判がいい。そのシェピーに
8,500
ポンドという巨額の、競馬の一等賞が当たる。この大金になんとかありつこうと周囲の人々は奮闘する。
最初シェピーはある島を買うつもりでいた。しかし貧しい人たちを見て、それらの人々に分け与えようとする。家族等はなんとか止めようと躍起になる。援助を受けた人たちも大して喜んでいないようである。遂に周囲の者たちはシェピーを精神病と診断させ、施設に入れようと画策する。
棚ぼたの大金にありつこうとする人々と対照的なシェピー、分かりやすい劇である。
新潮社版モーム全集第
22
巻、瀬口城一郎役、昭和
30
年
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