1937年から明くる年にかけてのオーストリアが舞台。主人公の青年は田舎の湖の畔に母と住んでいたが、就職のためウィーンに行く。叔父が営むキオスク、あるいは煙草屋に着く。煙草以外にも新聞や雑誌、文房具を扱う。
主人公が好きになるボヘミア出身の少女、また煙草を買いに来るフロイトとの交流が描かれる。時代だけにオーストリアにもナチスの手が伸びてきて、ドイツに併合、ナチ信奉者からの嫌がらせなどが起きる。青年の成長が当時の社会背景で綴られる。
国立FAの6月23日上映の終了後に、原作の翻訳者の説明があった。話もうまく聞いてわかった事項等ある。
ところで本作が今年のEUフィルムデーズの初日に上映された際には満員で入れなかった。今回2回目の上映なのに、自分の整理券の番号で、入場者数が足りるか確認のため止まってしまい、入れてもらうのに時間がかかった。整理券を配っているのだから、実際に入れる際、入れないといったら困る。ほぼ満席であった。
もちろんつまらない映画ではないが、ナチ当時の社会を描いた映画によくある筋で、別に今年のEUフィルムデーズの最高傑作でもなかろう。入場に手間取ったので、そう思ってしまった。
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