1957年のウィーン、ホテルのフロントを勤めているボガード。かつてはナチスの親衛隊員であり、収容所で囚人の管理をしていた。
そこへ有名な指揮者の妻としてランプリングが泊りにやってくる。二人とも驚く。なぜならランプリングは収容所にいたユダヤ人で、それだけでなく二人は倒錯的な関係にあった。
ボガードは、今は身分を隠している。元ナチス党員の間で連絡組織がある。自分らの安全を守るためであるが、同時に監視機構ともなっている。
二人は最初、避けあうようにしていた。しかし再び禁断の間となった。元ナチスの組織がランプリングを狙っている。ボガードは彼女と共に逃げようとする。しかし組織が追ってきて・・・。いわゆるナチスの戦後を扱っているが、むしろ退廃的な雰囲気と離れられない男女の間を描いた映画といえよう。
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